「キングダム・オブ・ヘブン」はリドリ・スコット監督の作。映像感覚は「エイリアン?」「グラディエーター」などと同じように抜群。でもただのスペクタクル巨編。
 キリスト教徒とイスラム教徒がエルサレムを自分の聖地として奪い合い、殺し合い、奪略し合っている光景を眺めながあら、この都市の建設者・所有者でありながら西暦70年後、世界をさまよっていた聖なる民ユダヤ人=イスラエルの民が何をしているかが頭を離れなかった。
 彼らは神と結んだ契約を、世界の隅々で密かに実行し続けていた。愛し合い、法の下にすべてが平等、の共同生活を実践していた。そしてそれゆえ、惨殺され、迫害されていた。スコット監督にはこれが見えないのだろうか?
 彼はラストで、「それから千年経ったが、天の王国の理想はまだ実現していない」と語る。
 スコット監督に告げたい。それはもう六千年前に地上の一角に実現し、三千五百年前に確立した。そして現在まで継続している、と。しかしあなた達が認めようとしないだけだ。あなた達が歪めて伝えただけだ。さらに奪われた地は今や本来の所有者の手に戻され、預言は成就された。しかしそれも無視しているだけだ、と。
 キリスト教とイスラム教はユダヤの貴重な精神的宝物を持ち逃げしたが、両者とも、それを歪め、悪用し、大失敗を繰り返した。それにもかかわらず依然として、イスラエルの民、神の民を抹殺しようとしている。
 まさにイスラエルの民の一人、ボブ・ディランの歌うように「一体、人はいつになったら分かるのだろう?」である。「答えは、友よ、風(ルアッハ・創造主)の中に吹いている」。
 二十世紀はどんな時代だったか?前半は二つの大戦、後半は人類存亡を賭けた冷戦。そして常に独裁者の側が倒されてきた。これを見ただけでも歴史をコントロールしている存在が何を望んでいるか分かるというもの。二一世紀でもこの方向付けは変わらないだろう。これが見えない者は何かで物事の真の姿が見えなくなっているとしかいえない。

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この映画のネシャマードは ★

  http://www.neshama.info/ (ネシャマー王国)
  http://www.geraldschroeder.com/ (シュローダー博士のHP)

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