世界じゅうの天地創造物語で、現代の科学界が向き合える唯一のものは『創世記』である。

 ギリシャ・ローマ神話はグロテスクで、暴力的で、時にはワイセツである。

 バビロニア神話によると、永遠なる神々の沼から、陸の神、空の神、大地の神が現れた。新しい神々は分け前を欲しがって、年上の神々を殺し始めた。

 地の神の息子マドクはティアマトと戦争を始めたが、彼女は古代の女神なので援軍が多く、容易に殺せなかった。それで網で彼女を捕らえ頭蓋骨を棍棒で砕き、胴体を二つに裂いて、その一つを天からぶら下げた。マドクは女神の血を大地に流して、血の泥から人間を造った。

 聖書によれば、宇宙すべてを管理する唯一の統一者を認知したアブラハムは、このような野蛮な神話が行き渡っているところにいたから、彼の新しい思想は激しい抵抗や迫害を受けたであろう。

 それは今でも変わらない。

 http://www.neshama.info/ (ネシャマー王国)
 http://www.geraldschroeder.com/ (シュローダー博士のHP)(英文)

コメント