創世記とアブラハムの出現によって、人類は永遠無限循環の悪夢の濃霧を突き破り上昇を始めた。

 異教の絶望主義は砕かれた。永劫輪廻の鉄鎖に囚われていた人類は開放された。それは宇宙観の大革命であり、人間を根底から変えた。すべては創世記が『創造主』を示したことに始まった。

 死と暗黒のブラックホールは、生命に満ちた世界へ変容したのである。この過程を創世記は記した。宇宙は死の宇宙ではなく、生命と成長の宇宙でであることを示した。エジプトの『死者の書』は『生命の木』(箴言三・一八)に追い払われた。

 もはや自然の一部の力が他の力と争い、どちらかが勝利するという考えは成立しない。祈りと生け贄は、もはや、自然の神々を変化させるためではなく、捧げる人間を変化させるものとなった。真に、夕は過ぎ、朝が来たのだ。

 http://www.neshama.info/ (ネシャマー王国)
 http://www.geraldschroeder.com/ (シュローダー博士のHP)(英文)

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