エバはカインを生んだ。カインは姦淫の子かももしれない。エデンの園で彼女が蛇男と交わったときの子供かもしれない。
 
 続いて第二子のアベルが出来た。彼は最高の羊を神にささげた。しかしカインは最高の作物は自分用にとっておき、それ以外の物を『神』にささげた。『神』はアベルのささげものには目を留めたが、カインのささげ物には目を留めなかった。

 カインは自分が弟よりも馬鹿にされたと思い、立腹して、顔が赤黒く、醜くなった。『神』は彼に言った。「おまえはなぜネシャマーを上げないのか」

 カインはアベルを畑に誘い出し、殺した。『神』はカインに言った。「おまえの弟アベルはどこにいるか」

 『神』はすべてを知っていたが対話を始めるために問いかけたのである。

 カインは言った。「知りません。私は弟の番人でしょうか」
 『神』は言った。「おまえは何をしたのか。おまえの弟の血が大地から『私』に叫んでいる。おまえは地をさ迷う者となる」
 カインは言った。「私のとがは重すぎて追いきれません。私は大地をさすらう者となります。私を見つける者は私を殺すでしょう」
 『神』は言った。「カインを殺害する者は誰でも七倍の復讐を受けることにしよう」

 『神』はカインの額にしるしをつけて、他人が殺さないようにした。そのしるしは『神』の最初の文字Yであった。

 カインはエデンの東に住んだ。人を殺した者は東に追われる。命の光を暗くした者は、日の出る方に追われる。

 この事件も『神』がネシャマーを広げようとする計画の一環であった。だからカインを殺さなかった。

  http://www.neshama.info/ (ネシャマー王国)
 http://www.geraldschroeder.com/ (シュローダー博士のHP)(英文)
 

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