アブラムの父テラハは偶像礼拝を脱し切れなかった。それでアブラムと共に出発しないで、ハランに留まった。
 アブラムは『永遠』に言った。
 「年老いた父を置いていけば、両親を大切にせよという掟に背いた、と人々は言うでしょう」
 「両親に尽くす義務をおまえから免除する。しかし他の人には免除しない。その上、おまえの父テラハはもう死んでいるのだ」
 「なぜです?父は生きているではありませんか」
 「わたしを知らない者は生きていても死んでいる。わたしを知る者は死んでも生きている」
 『永遠』は答えた。
 ゆえに聖書はアブラハムの旅立ちの前に「テラハの生涯は二百五年だった。テラハはハランで死んだ」と記している。

 http://www.neshama.info/ (ネシャマー王国)
 http://www.geraldschroeder.com/ (シュローダー博士のHP)( 英文)

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