ロトはアブラハムの甥である。
 アブラムに従って旅立った。そしてエジプトの事件では、多くの分け前に預かり豊かになった。牛や羊も増えた。アブラムの家畜が草を食べていると、ロトの家畜も来て草を食べた。それでアブラムの牧者とロトの牧者の間でいさかいが生じた。

 そのころ、その地にはカナン人とペリジ人が住んでいた。いろんな遊牧の民が来ては去り、来ては去り、という状態だった。アブラムは他の民との間にもいさかいが生じるのを恐れた。その地は多くの家畜を養うほどの広さがなかったからである。

 アブラムはロトに言った。
 「おまえは好きな土地を取りなさい。おまえが左に行くなら私は右に、お前が右なら私は左に行くから」

 ロトは豊かな低地を取った。そこにはソドムやゴモラなどの豊かな町があった。ロトはやがてソドムに住むようになる。ソドムの人達は貪欲で貧者を顧みないで、贅沢な生活を楽しみ、淫乱だった。ロトは次第に彼らの生活になじみ、ソドムの女と結婚した。そして悪習に染まり、売春、同性愛、近親相姦を当然のことと思うようになった。事実ソドム滅亡語は娘と交わった。

 「賢者と交われば賢者となり、愚者と交われば愚者となる」(箴言13・20)とあるようにロトの生涯は愚行の連続だった。

  http://www.neshama.info/ (ネシャマー王国)
 http://www.geraldschroeder.com/ (シュローダー博士のHP)( 英文)

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