『神』はアブラムにアブラハムと改名するように言った。  

 「アブラム」は「アラムの父」であるが「アブラハム」は「アブ・ハモン(多数の父)」である。この意味では「ラ(r)」はない。しかし「アラム」の「ラ(r)」を残して「アブラハム」となった。

 『神』はアブラムに最初の契約として割礼を要求した。割礼は包皮を切り取る行為である。聖書によれば包皮(オルラ)は四箇所ある。そのうちなぜペニスの包皮か。ミドラッシュ(聖書解釈)は次のように説明する。

 包皮(オルラ)は四箇所ある。耳にある。「見よ、彼らの耳には包皮がある」(エレミア六・一〇)とあるように。口にある。「見よ、私は唇が包皮である」(出エジプト記六・三〇)とあるように。心にある。「イスラエルのすべての家は心に包皮がある」(エレミア九・二五)とあるように。アブラムは「完全であれ」と命じられた。そのためには包皮を除去しなければならない。耳に割礼を施せば聞こえない。口に施せばしゃべれない。心に施せば考える力を失う。ゆえにペニスの肉に施すしかない。包皮の肉に割礼を施すことで完全になる。

 包皮の肉にしるしを置いたのは、男根が獣性の象徴的器官だからである。獣性は良いものであり否定してはいけない。ただし永遠の定める方向に使うべきである。

 女性には包皮は必要とされない。女性は規制しなくても『神』が定めた自然と人の法則に、近いので、多くの掟で縛る必要が無いからである。だから全体として女性への掟は少ない。男性は放置すれば、混沌へ落ちやすい。

 永遠は精巧な肉体を与え、肉体を大事にするように教えた。その教えを逸脱すると混沌へ落ちる。

 http://www.neshama.info/ (ネシャマー王国)
 http://www.geraldschroeder.com/ (シュローダー博士のHP)( 英文)

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