アダムの歴史書(42) イスラエル・パレスチナ紛争 AT
2006年1月11日ユダヤ思想が古代社会に現れときの精神状態を想像してみてください。諸々の偶像礼拝がはびこり、幼児のいけにえ、心臓の奉納、性的乱交を伴う豊穣儀式、等々、日本列島も例外ではなかったのです。豊饒を願って、処女を村の若者全員が犯し、精液にまみれたその体を切り刻んで、大地にばら撒きました。そのとき、そんな残酷な血まみれの呪術的儀式をすべて否定するユダヤ思想が出現したのです。周りはすべて異教徒、ですから迫害を受けたのは当然です。
こうしてユダヤ出現の時から現在に至るまで、ユダヤvs異教徒の葛藤は続いています。ナチスのユダヤ抹殺計画は現代でも反ユダヤの迷信的信仰が異教徒を激しく暴力に駆り立てることを証明しています。
今のアラブ・イスラエルはナチスの思想を受け継いでいます。すなわち、ユダヤは地上から抹殺しなければならない、と。ナチスの最大の失敗はユダヤ人抹殺を完遂できなかったことにある、と考え、その失敗を自分たちが完成するべきだと考えます。ナチスの戦犯や親衛隊はかなりの数が中東に逃げ込みました。(バチカンルートを使ってアルゼンチン独裁国家に逃れた者も多い)。ナチスの残党はイスラエル殲滅作戦の軍事顧問を務めています。
イスラエルが独立を宣言したとたんに周辺のアラブ諸国はイスラエルになだれ込みました。第2のホロコーストを実施しようとしたのです。またもやホロコーストにされるなら戦って死のう、これは当然ながらイスラエルの決意でした。
それまでユダヤ人とパレスチナ人は共同生活をしていました。しかしアラブ諸国はイスラエルを滅ぼすから、おまえたちイスラム教徒は脱出せよ、と告げたので、パレスチナ人はすべて脱出しました。しかしアラブ諸国は彼らの面倒を見ないで、難民として放置しました。一つにはイスラエルの仕業だと宣伝の材料にする意図があると思います。アラブから追い出されたユダヤ人をイスラエルが吸収して苦労しながら守っているのと対照的です。
それから何度もイスラエル殲滅作戦は繰り返されましたがそのたびにイスラエルの決意の前に敗北したのです。
イスラエルは防衛のために国外で戦えるように、国境を押し広げました。地図を見てください。アラブに国内に侵入されたら簡単に南北に分断され、崩壊するでしょう。
アラブの中でエジプトはイスラエルと協定を結び、それ以後、両国は一度も戦っていません。しかし他のアラブ諸国は一切協定を結ぶのを拒否しています。なぜならユダヤは欧米という悪魔の手先だからです。
イスラム世界はユダヤ思想を取り入れながら、伝統的なアラブ価値観にも支配され、その間を揺れ動いています。今でも名誉殺人(一族で家の名を汚す者、特に女性、を殺しても罪に問われない)が行われ、時には火あぶりなどの極刑(妻が他の男徒交際した、だけの理由で)が行われています。
どうしてアラブ・イスラムはこうも遅れたのか。トルコ以外の中東諸国は中世社会のままで停滞しているともいえます。それは欧米の生み出したものはすべて悪魔の所産であるという信仰にあります。近代化は悪なのです。さらにオイルマニーという労せずして多額の金が流入して一層堕落は深まりました。
自爆テロと言う悲惨な行為を見てください。それはこのようなアラブ・イスラムの背景なしには生まれません。神風特攻隊以上に、異常な幻想世界の所産です。
PLOは日本では解放勢力として美化されましたが、アラファトの恐怖政治と独裁に支配された組織でした。パレスチナ人の貧困を尻目に私服を肥やしていた事実はやっと明らかにされましたが。
国連はイスラエル・パレスチナ問題だけでなく、成功した例はほとんどありません。ある評論家が「国連など屁のようなもの」と言いましたが、これは真相でしょう。ルアンダ、旧ユーゴ、インドパキスタン、イラン・イラク、等々、数十万単位の虐殺を阻止できたことは一度もないのです。旧ユーゴ紛争は、アメリカが本気で介入して、セルビア軍を徹底的に空爆してやっと、民族粛清の惨事は納まったのです。
日本のメディアは今でも幻想病にかかっているようです。イスラエル・パレスチナ問題も、喧嘩両成敗、暴力の応酬などの見解しか取れません。その他の虐殺もなぜか報道も解説もしません。しかしイスラエルがほんの少し自己防衛に武力を使うと、大騒ぎをします。なぜか分かりませんね。(ヨーロッパ諸国にもこの傾向はあります。反ユダヤ主義は今も消えていないのでしょう)
イスラエル・パレスチナ問題に関して私見を述べますと、キリスト教もイスラムもヘブライ聖書を土台にして出来た宗教です。彼らには共通点があります。その原点に戻れば、自ずから解決します。先ずエルサレムをユダヤに全面返還すること、そして聖書の掟にしたがって、ユダヤのものをユダヤに戻せばいいのです。しかしこれを拒否してイスラエルは地上の地図にはない国、と主張する限り紛争はいつまでも続くでしょう。だが300年後には聖書の預言は実現するかもしれません。今までも実現したように。しかし人類が愚かな道を選択すれば、世界は消えるかもしれません。
日本のメディアは、かつて、ソ連共産圏、文化大革命、北朝鮮を手放しで礼賛しました。朝日がその先頭を切り、日本の良識と自負していました。今から見れば、無知と思いこみの幻想に浸っていただけです。しかし日本人は賢明にも(敗戦から得た知恵でしょうか)対米従属路線を堅持する自民党に舵取りを任せ、アメリカの武力と西側の、民主、人権思想に守られ、平和と繁栄を享受してきました。(もちろん小さな問題は常にあります。完全な社会などありえないのです。人間は、よりよい、を望めるだけです)。
そして、民主、人権、合理主義、法による統治、など、現代世界が所有する最も価値ある精神的価値はユダヤ思想が源になっています。これはマックス・ウエーバが名著『古代ユダヤ教』で論証したところです。これは重厚な学術書で、取りつきにくいのですが、ポール・ジョンソンの『ユダヤ人の歴史』は学術書でありながら、長編小説を読むように面白く、英国の『二枚舌外交』やイスラエル・アラブ戦争なども詳しく、4,000年のユダヤの歴史を教えてくれます。翻訳も出ていますので、ぜひお勧めの書です。英国人は歴史家として最も優れている、と言われますが、それは彼らが基本的にリアリストであるからでしょう。ダーウインを生んだのもそんな国民性からでしょうか。英文でぎっしりと600ページを越えるこの著作はアメリかでベストセラーにもなりました。ユダヤに関する書物はかなり沢山出ていますが、これは読み易く、客観的で、偏向の少ないものといえるでしょう。彼は最後の締めくくりに、「ギリシャは科学者を人類に与えたが、ユダヤは存在の意味を人類に教えた]と書いていますが、そのとおりだと思います。
http://www.neshama.info/ (ネシャマー王国)
http://www.geraldschroeder.com/ (シュローダー博士のHP)( 英文
こうしてユダヤ出現の時から現在に至るまで、ユダヤvs異教徒の葛藤は続いています。ナチスのユダヤ抹殺計画は現代でも反ユダヤの迷信的信仰が異教徒を激しく暴力に駆り立てることを証明しています。
今のアラブ・イスラエルはナチスの思想を受け継いでいます。すなわち、ユダヤは地上から抹殺しなければならない、と。ナチスの最大の失敗はユダヤ人抹殺を完遂できなかったことにある、と考え、その失敗を自分たちが完成するべきだと考えます。ナチスの戦犯や親衛隊はかなりの数が中東に逃げ込みました。(バチカンルートを使ってアルゼンチン独裁国家に逃れた者も多い)。ナチスの残党はイスラエル殲滅作戦の軍事顧問を務めています。
イスラエルが独立を宣言したとたんに周辺のアラブ諸国はイスラエルになだれ込みました。第2のホロコーストを実施しようとしたのです。またもやホロコーストにされるなら戦って死のう、これは当然ながらイスラエルの決意でした。
それまでユダヤ人とパレスチナ人は共同生活をしていました。しかしアラブ諸国はイスラエルを滅ぼすから、おまえたちイスラム教徒は脱出せよ、と告げたので、パレスチナ人はすべて脱出しました。しかしアラブ諸国は彼らの面倒を見ないで、難民として放置しました。一つにはイスラエルの仕業だと宣伝の材料にする意図があると思います。アラブから追い出されたユダヤ人をイスラエルが吸収して苦労しながら守っているのと対照的です。
それから何度もイスラエル殲滅作戦は繰り返されましたがそのたびにイスラエルの決意の前に敗北したのです。
イスラエルは防衛のために国外で戦えるように、国境を押し広げました。地図を見てください。アラブに国内に侵入されたら簡単に南北に分断され、崩壊するでしょう。
アラブの中でエジプトはイスラエルと協定を結び、それ以後、両国は一度も戦っていません。しかし他のアラブ諸国は一切協定を結ぶのを拒否しています。なぜならユダヤは欧米という悪魔の手先だからです。
イスラム世界はユダヤ思想を取り入れながら、伝統的なアラブ価値観にも支配され、その間を揺れ動いています。今でも名誉殺人(一族で家の名を汚す者、特に女性、を殺しても罪に問われない)が行われ、時には火あぶりなどの極刑(妻が他の男徒交際した、だけの理由で)が行われています。
どうしてアラブ・イスラムはこうも遅れたのか。トルコ以外の中東諸国は中世社会のままで停滞しているともいえます。それは欧米の生み出したものはすべて悪魔の所産であるという信仰にあります。近代化は悪なのです。さらにオイルマニーという労せずして多額の金が流入して一層堕落は深まりました。
自爆テロと言う悲惨な行為を見てください。それはこのようなアラブ・イスラムの背景なしには生まれません。神風特攻隊以上に、異常な幻想世界の所産です。
PLOは日本では解放勢力として美化されましたが、アラファトの恐怖政治と独裁に支配された組織でした。パレスチナ人の貧困を尻目に私服を肥やしていた事実はやっと明らかにされましたが。
国連はイスラエル・パレスチナ問題だけでなく、成功した例はほとんどありません。ある評論家が「国連など屁のようなもの」と言いましたが、これは真相でしょう。ルアンダ、旧ユーゴ、インドパキスタン、イラン・イラク、等々、数十万単位の虐殺を阻止できたことは一度もないのです。旧ユーゴ紛争は、アメリカが本気で介入して、セルビア軍を徹底的に空爆してやっと、民族粛清の惨事は納まったのです。
日本のメディアは今でも幻想病にかかっているようです。イスラエル・パレスチナ問題も、喧嘩両成敗、暴力の応酬などの見解しか取れません。その他の虐殺もなぜか報道も解説もしません。しかしイスラエルがほんの少し自己防衛に武力を使うと、大騒ぎをします。なぜか分かりませんね。(ヨーロッパ諸国にもこの傾向はあります。反ユダヤ主義は今も消えていないのでしょう)
イスラエル・パレスチナ問題に関して私見を述べますと、キリスト教もイスラムもヘブライ聖書を土台にして出来た宗教です。彼らには共通点があります。その原点に戻れば、自ずから解決します。先ずエルサレムをユダヤに全面返還すること、そして聖書の掟にしたがって、ユダヤのものをユダヤに戻せばいいのです。しかしこれを拒否してイスラエルは地上の地図にはない国、と主張する限り紛争はいつまでも続くでしょう。だが300年後には聖書の預言は実現するかもしれません。今までも実現したように。しかし人類が愚かな道を選択すれば、世界は消えるかもしれません。
日本のメディアは、かつて、ソ連共産圏、文化大革命、北朝鮮を手放しで礼賛しました。朝日がその先頭を切り、日本の良識と自負していました。今から見れば、無知と思いこみの幻想に浸っていただけです。しかし日本人は賢明にも(敗戦から得た知恵でしょうか)対米従属路線を堅持する自民党に舵取りを任せ、アメリカの武力と西側の、民主、人権思想に守られ、平和と繁栄を享受してきました。(もちろん小さな問題は常にあります。完全な社会などありえないのです。人間は、よりよい、を望めるだけです)。
そして、民主、人権、合理主義、法による統治、など、現代世界が所有する最も価値ある精神的価値はユダヤ思想が源になっています。これはマックス・ウエーバが名著『古代ユダヤ教』で論証したところです。これは重厚な学術書で、取りつきにくいのですが、ポール・ジョンソンの『ユダヤ人の歴史』は学術書でありながら、長編小説を読むように面白く、英国の『二枚舌外交』やイスラエル・アラブ戦争なども詳しく、4,000年のユダヤの歴史を教えてくれます。翻訳も出ていますので、ぜひお勧めの書です。英国人は歴史家として最も優れている、と言われますが、それは彼らが基本的にリアリストであるからでしょう。ダーウインを生んだのもそんな国民性からでしょうか。英文でぎっしりと600ページを越えるこの著作はアメリかでベストセラーにもなりました。ユダヤに関する書物はかなり沢山出ていますが、これは読み易く、客観的で、偏向の少ないものといえるでしょう。彼は最後の締めくくりに、「ギリシャは科学者を人類に与えたが、ユダヤは存在の意味を人類に教えた]と書いていますが、そのとおりだと思います。
http://www.neshama.info/ (ネシャマー王国)
http://www.geraldschroeder.com/ (シュローダー博士のHP)( 英文
コメント