ナチスは六百万人のユダヤ人を虐殺した。『神』は何をしていたのか?
 その後、イスラエルの国が再建された。

 苦悩を通しての救済―これは古代から現代に至るまでユダヤ人の歴史を貫流する強力なダイナミズムである。

 『神』を畏れる何万のユダヤ人は『神』への讃歌を歌いながらガス室へ向かった。彼らに与えられる罰は『神』の業であり、ナチスも親衛隊もその道具に過ぎないのだ。この罰こそ『神』が間違いなく自分たちを選んだという証拠だった。
 
「地上のすべての諸国民の中でおまえたちだけをわたしは知っている。だからおまえのすべての不正にわたしは罰を下す」(アモス三・二)とあるように。

 アウシュビッツは単なる偶然の出来事ではない。それは道徳的激励であり、『神』の計画の一部だった。来るべき栄光の確認だった。

 神はユダヤ人に怒っていただけではなく、共に苦しみ、共に悲しんでいた。『神』は彼らと共に泣いた。共にガス室に入った。共に流浪の旅に出たように。
 
 http://www.neshama.info/ (ネシャマー王国)
 http://www.geraldschroeder.com/ (シュローダー博士のHP)( 英文

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