やあ、地球の諸君、相変わらず下らない事にうつつを抜かしているのかね。そう血眼になるなよ、どうせすべては去り行くもの。最後には太陽も地球も消え去るのだから。君の努力が何に結びつくのか少しは考えてみたら?

 ユダヤの賢者は言っている。
 一歳のとき人は天蓋つきの輿に座した王のように、皆に甘やかされキスされる。二歳、三歳になると豚のように食い物に手を突っ込む。一〇歳になると子山羊のように跳ね回る。二〇歳になると馬みたいにいななき、自分の肉体にうっとりし、妻を求める。結婚するとロバみたいに生活のためにがむしゃらに働く。子供ができると犬のように厚かましく食べ物と生活必需品ををあさりまわる。老人になると猿のように腰が曲がり人間の外観がなくなり感覚もなくなる。
 こんな人生に意味があるのかね?

 しかしヘブライ聖書の子、ヘブライ聖書を良く学んだ者には「ダビデ王は今や老いた](列王記上一・一)とある。すなわち彼は「老いた」が、「王」である。

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